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zoom RSS 避難所での感染症予防に歯みがきを 歯科医ら呼びかけ

<<   作成日時 : 2012/01/15 11:07   >>

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地元の歯科医らが隣の市の巡回車を借りて始めた「出前歯科診療」=宮城県南三陸町


東日本大震災の被災地で地元の歯科医師らが避難所を回り、「お口のケア」の大切さを訴えている。虫歯・歯周病対策に加え、インフルエンザや胃腸炎など感染症の予防にも歯みがきが役立つという。

 約1500人が避難した宮城県南三陸町のスポーツ施設前にできた臨時の「歯科診療所」。時計店を営んでいた舛舘義彦さん(55)は震災後、前歯がグラグラして痛くなった。鎮痛剤で当分様子を見ることになった。「診てもらえてほっとした」

 被災地に少しずつ物資が届くようになると、「入れ歯が割れた」「歯周病で歯ぐきが腫れて痛い」などと訴える人が出始め、地元の歯科医師会が急患向けの出前診療に乗り出した。

 町内の歯科医は6軒すべて津波被害で診察できなくなった。その一人の阿部公喜さん(54)も、幸い家族は無事だったが、車中泊の日々を送る。「自分たちも何かやらなくては」と、内陸の栗原市の歯科医院から巡回診療車を借り、県歯科医師会員として診察にあたる。

 東北大歯学部も23日から歯ブラシ持参で本格的に避難所の巡回を始めた。口の中には唾液(だえき)1ミリリットルあたり1億個もの細菌がいるとされる。自由に水が飲めず、歯磨きもままならない環境では細菌が繁殖しやすい。水を飲まないと唾液の出が悪く、自浄作用も効きにくく、感染症を起こしやすくなる。

 「毎食後が難しければ1日1回でもいい。夜寝ている間は唾液の働きが弱まり、口の中が汚れます。朝食前に磨くのが効果的」と坪井明人准教授(加齢歯学)は話す。

 水が必要になる歯みがき剤は、水の供給が十分になるまで使わなくてもいい。歯ブラシがなければ、少しの水で湿らせた脱脂綿などで歯や歯ぐきをふき取るだけでも効果があるという。(熊井洋美)


2011年3月26日 朝日新聞より

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